2017年7月15日土曜日

【STOP 0x00000019: BAD_POOL_HEADER】TMUMH.sys ブルースクリーン解決手順メモ

1. PCの状態           


  • BIOSは正常に起動する。
  • BIOSからOSのシステムディスクを読み込める。
  • Windowsブート画面(「Windowsを起動しています」)は表示される。
  • 「Windowsを起動しています」が消え、画面が暗転しブルースクリーンが表示される。
    STOP 0x00000019: BAD_POOL_HEADER
  • セーフモードであればOSを起動できる。
  • SATAコントローラのBIOS設定は「AHCI」である。
  • PCのパーツ構成は以下の通り。
    CPU:Intel Celeron G530
    M/B:GIGABYTE GA-H77M-D3H
    RAM:DDR3-1333 2GB×2枚(DDR3-1066駆動)
    SSD:SanDisk SDSSDA-120G-J25C
    HDD:WD Blue 2TB
    OS:Windows 7 Home Premium 64bit


2.試行した修復         


 ①スタートアップ修復
  OS起動失敗後に自動実行したり、Windows 7インストールディスクから実行するも
  修復が完了できない旨が表示される。
  →「問題イベント名:Startup Repair Offline」と表示される。
 
 ②システムの復元
  OSのセーフモードおよび、Windows 7 インストールディスクから実行し、
  各復元ポイントを試すが、上記ブルースクリーンは解決されなかった。

 ③Memtest86+ V5.01の実行
  4Pass周回するも、RAMのエラーは検出されず。
  ※メモリの原因に思えなかったため軽い確認にとどめた

 ④コマンドプロンプトより「sfc /scannow」を実行
  システムファイルの非整合は検出されず。

 ⑤コマンドプロンプトより「chkdsk /f C:」を実行
  そもそもOSが起動しないことにより、Windows 7 インストールディスクから
  コマンドプロンプトを起動し、「chkdsk /f C:」チェックディスクを実行。
  不良セクタおよびエラーは確認されず。

 ⑥ブルースクリーンの解析
  BlueScreenView (NirSoft) にてブルースクリーンを誘発するファイルを確認。
  STOP 0x00000019: BAD_POOL_HEADER の原因は「TMUMH.sys」 と判明。



3. ブルースクリーン修復手順   


TMUMH.sys」 はウイルスバスター関連の.sysファイルであることが分かった。
修正手順は以下のとおりである。
※この手順は、ブルースクリーンがTMUMH.sys」 に起因すると当方が勝手に判断し行ったものであるため、当手順によって生じた不都合の責任は負いかねます。

①PCの電源を入れ、「F8キー」を連打する。
②「詳細ブート オプション」が表示されたら「セーフモード」を選択する。
③Windowsが起動したら「C:\Windows\System32\drivers\TMUMH.sys」を削除する。
④PCを再起動し、OSが正常に起動することを確認する。
⑤起動直後、ウィルスバスターのアイコンが灰色になり起動中が続く。
⑥当方の環境ではウィルスバスターが起動するのと同時にTMUMH.sys」 が新しく生成された。
TMUMH.sys」 の再生成後、もう一度PCを再起動し、OSの起動およびウィルスバスターの起動に問題ないことを確認する。



4. 考察             


いろいろな修復方法を行い、物理デバイス(メモリ、システムドライブ)の故障を疑ったが、今回はWindowsスタートアップ時に読み込まれるドライバ関連のエラーであった。
ドライバ関連のエラーの判別方法として、ブルースクリーンが発せられるタイミングを分析することが大切だと考えられる。
今回のブルースクリーン発生タイミングは、Windowsブート画面(「Windowsを起動しています」)の途中段階で起こった。
つまり、「Windowsを起動しています」画面の段階では、OSがドライバ関連の「.sys」ファイルを読み込んでいる最中であるため、ドライバ関連のエラーであることが推測できる。
この推測とBlueScreenView (NirSoft) を用いれば、ブルースクリーンの原因を突き止めることが容易になると考えられる。


以上

2015年11月18日水曜日

【Linux】Linux Mintをインストールしてみた備忘録

ふとしたことから、Phenom II X4 960T (6コア化、OC@4.0GHz常用)のサブマシンにLinux Mintをインストールしてみた。
我が家のSSD更新期が来てCrucial m4 SSD 64GBが捻出されたため、当サブマシンに組み込んでWindows 7 とLinux Mint 17.2 の別ディスクによるデュアルブートだ。

Ubuntu系であるLinux Mintのインストールを機会に、知っている人には当たり前かもしれないが、初心者並の視点でインストール後にやるべき作業の備忘録を書き残すことにする。



最終更新日:2015年11月14日



1.ブートローダー編          

今回のインストールディスク構成を示しておく。
  • sda: CSSD-S6T60NTS2Q
    • sda1: Windows 7, C:
  • sdb: Crucial m4 CT064M4SSD2
    • sdb1: Linux Mint, /
    • swap
デュアルブート環境だが、Windowsのブートローダーを破壊しないよう、Linuxのブートローダーは異なるディスクにインストールする。Linux Mintのブートローダーは「sdb1」にインストールするよう、手動パーティション設定を行った。


2.インストール直後編         


日本語でインストールするとHome内のディレクトリが日本語で書かれてしまう。これではターミナルからアクセスしづらいじゃないか!

ということですばらしい呪文を教えていただいた。
$ LANG=C xdg-user-dirs-gtk-update
これを端末に入力するとHome内のディレクトリ名がアルファベット表記になる。


【SSDベンチ】 SANDISK SSDプラス SDSSDA-120G-J25Cが安かったので買ってみた。

久しぶりの更新になります。ご無沙汰です。

家族用PCにはSSDがCrucial m4 SSD 64GBを使っているのですが、3,4年使い続けるとCドライブも空き容量が5GBを下回るようになりました。


そこで120~128GBの安いSSDに交換しようと思い立って見つけたのが

SanDisk SDSSDA-120G-J25C
 でした。価格.comでランキング上位を占め、低価格ながらリード、ライトともに十分魅力的だったので買ってみました。

以下にCrystalDiskMark 5.0.3 におけるベンチマーク結果を載せています。




§1.SanDisk SDSSDA-120G-J25C ベンチマーク結果   

まず、ベンチマーク機のスペックからです。

【CPU】 Intel Celeron G530 @2.4GHz
【RAM】  DDR3-1333 4GB (2GB×2枚)
【M/B】 GIGABYTE GA-H77M-D3H (H77チップセット,MicroATX)
【CPUクーラー】 リテールクーラー
【SSD】 Crucial m4 CT064M4SSD2(換装前) → SanDisk SDSSDA-120G-J25C (換装後)

【HDD】WDC WD10EARX (1TB)
【DVD】 LITEON製DVDドライブ
【VGA】 CPU内臓iGPU【PSU】 500W ATX電源


各SSDはH77チップセット直下のSATA 6.0Gb/sのコネクタに接続していることはここで断っておきます。


以下、換装前のCrucial m4 CT064M4SSD2および、換装後のSanDisk SDSSDA-120G-J25Cとで速度比較を行いました。ベンチマークソフトはCrystalDiskMark 5.0.3です。



SanDisk SDSSDA-120G-J25Cベンチ結果(ディスク空時, H77): ランダムデータ(左)、0Fill(右)


SanDisk SDSSDA-120G-J25Cベンチ結果(ディスク書き込み後, H77): ランダムデータ(左)、0Fill(右)


Crucial m4 CT064M4SSD2ベンチ結果(ディスク書き込み後, H77): ランダムデータ(左)、0Fiil(右)

ベンチを回してみましたが驚きです。120GBモデルのシーケンシャルのメーカー公称値が
読出し最大 520MB/秒  書込み最大 180MB/秒
となっていますが(出展1)、 H77チップセットでは公称値なんて糞くらえとも言わんばかりの速さ!OS書き込み後も速度低下があまり見られずにかなり良い印象です。SanDisk SDSSDA-120G-J25C廉価版ゆえキャッシュメモリを積んでいないという噂ですが、数年前のCrucial m4 SSD 64GBのライトとは比べ物にならない速さ。5000円台後半でこの速度はいいですね。4Kランダムライトはあまり変わりませんが。
キャッシュメモリを積まないSSDだと書き込み回数が増えたり、なにか弊害はあるのか…フラッシュメモリについてすこし勉強してみようと思います。


ところで…おまけです!



§2.おまけ                              

今回購入したSanDisk SDSSDA-120G-J25CCrystalDiskMark 5.0.3ベンチを違うマシンでもやってみました。えぇ…はい、AMDマシンです。SB850およびSB950はSSDが苦手というのは周知の事実ですが、測ってみないと気が済みません。これが我が家初めてのIntel vs AMDの比較になります。

以下がその構成です。


【CPU】AMD Phenom II X4 960T @4.0GHz(OC, 6コア化済)
【RAM】ADATA AD3U1600W4G11-R (DDR3 PC3-12800 4GB 2枚)

【M/B】ASUS CROSSHAIR IV EXTREME (ATX, AMD 890FX + SB850)
【CPUクーラー】CORSAIR CWCH80
【SSD】CFD CSSD-S6T60NTS2Q (SATA3, 60GB)
【HDD】WDC WD10EARX (1TB)
【DVD】無し
【VGA】Gainward GTX580 3GBD5 PHANTOM

【ケース】Corsair Carbide 400R CC9011011-WW
【PSU】サイズ 剛力短2プラグイン 600W


SanDisk SDSSDA-120G-J25C SSDを空きのSATA 6Gb/sコネクタに繋いで、空の状態でCrystalDiskMark 5.0.3を回しました。以下がその結果です。


SanDisk SDSSDA-120G-J25Cベンチ結果(ディスク空時, SB850): ランダムデータ(左)、0Fill(右)
うーん…ライトはH77マザーの時とあまり変わりませんが、シーケンシャルリードの落ち具合が酷いですね…。すでに旧式化したSB850ですが、当時はIntelに先駆け全6ポートSATA 6Gb/sに対応するなど画期的でしたが、リードが…。仕方ないですね。


§3.まとめ                               

5000円台後半で買えるハイコストパフォーマンスなSSD SanDisk SDSSDA-120G-J25C は十分使える速度であることは分かった。特に、当方のH77マザーではメーカー公称値を超えるシーケンシャルリードを叩きだした。ただし、これは新品開封直後での測定結果であり、耐久性及び使用による速度低下は未だ未知数である。MLCであるがキャッシュメモリ非搭載と言うスペックであるため不安要素はあるが、速度が申し分ないためあとは耐久性があることを祈るばかりである。




それでは、今回はこの辺りで失礼します。


2015年3月15日日曜日

【オーディオ】 SONY UDA-1 で DSD ファイルを再生すると音飛びする 【解決】

うおーー!!!!
なんで音飛びするんじゃァ!!

今回はオーディオネタです。

昨年からブログ更新が途絶えたと思ったら、PCオーディオやらポータブルオーディオアンプにハマってしまった私。

タイトルにも書きましたが、

【問題】USB DACでDSDを再生したりASIOドライバでPCMを再生したりすると音飛びが発生する
今回はこの現象が解決 したので報告します。

結論から申しますと、

【原因】OpenHardwereMonitor がCPU、GPUクロック情報を読み込む際にランダムに音飛びが発生する
これが原因で、OpenHardwereMonitor (下図) を終了したところ万事解決…
今まで1年間の気兼ねは何だったのだ…




問題が起こった私のPC環境を示しておきます。


【CPU】AMD FX-8350 @4.7GHz(OC)
【RAM】ADATA AX3U1600GC4G9-2G (DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組)
【M/B】ASUS CROSSHAIR V FORMULA/THUNDERBOLT (ATX, Socket AM3+, AMD 990FX + SB950 Chipset)
【CPUクーラー】ENERMAX ELC240
【SSD】CFD CSSD-S6T128NHG5Q
【HDD1】WDC WD10EARX (1TB)
【HDD2】WDC WD20EARX (2TB)
【HDD3】WDC WD30EZRX (3TB)
【HDD4】WDC WD20EZRX (2TB)
【HDD5】WDCWD40EFRX (4TB)
【DVD】Sony Optiarc製DVDドライブ
【VGA】AMD Radeon R9 290 GIGABYTE GV-R929OC-4GD

【ケース】Corsair Carbide 400R CC9011011-WW
【PSU】オウルテック Xseries XM SS-1250XM
【オンボードサウンド】Creative SupremeFX X-Fi 2
【USB DAC】SONY UDA-1

【OS】Windows 7 Pro 64bit


少し問題について詳しく書きますと、AMD 990FXマザー+FX-8350のメインマシンにてDSDファイルを再生するとランダム間隔で少し長めの音飛びが発生し、SONY UDA-1のDSDランプが点滅する…という現象が発生。ASIOドライバで出力したところ、ランダム間隔でプチノイズが混入。WASAPI排他モードでは異常は無し。

私の場合、常にOpenHardwereMonitorというハードウェア情報表示プログラムを常駐させてガジェット形式でデスクトップに表示させており、音飛びが起こるときは本ソフトが起動した状態になっていました。



問題解決のために試したこと           


1.BIOSよりCPUのC-6 Stateを無効化

→効果なし
2.BISOよりCPUのC1E Stateを無効化
→効果なし
3.Windows 7 電源管理より「高パフォーマンス」に設定し、CPUクロック固定
→効果なし
4.BIOS設定より「レガシーUSB」 および「レガシーUSB3.0」を共に無効化
→効果なし
5.ハードウェア情報読み取りソフトウェアOpenHardwereMonitor常駐終了
→音飛び万事解決 

試したのはこのくらいでしたが、 ふと、OpenHardwereMonitorなどのハードウェア情報読み取りソフトを起動しながらDirectX ゲームをするとフレームレートが落ち込み、カクつくことからオーディオにも悪影響を及ぼすのではないかと予想。これが正解のようでした。

これでfoobar2000でPCM→DSD128変換して伝送、UDA-1でD/A変換…音の広さが増すものなんですね。UDA-1のD/A変換がDSDになってやっと本気出してくれたようです。それはそうと、DSDハイレゾ音源欲しいですね。少し高くて手を出しにくいですが…


備忘録として書き残しておきますね。

それでは、今回はこの辺りで失礼します。

2014年9月20日土曜日

【GTX570 3-Way SLIへの道①】 GeForce GTX570 2-Way SLI のお話

いつの日か…こんな事がありましたよね(昔話)


2014年2月2日 GTX570に9600GTを増設(600W電源)

2014年2月2日の写真です…かなり前じゃないか!
お久しぶりです。長らくブログを放置…じゃなくてネタを溜めてました。蓄積ってやつです()
2014年3月5日から更新さぼってたのでその間の出来事を備忘録として追っていきたいと思います。

§ メインマシン構成(当初)                                 

2014年2月の時のメインマシン構成です。

【CPU】AMD FX-8350 @4.6GHz(OC)
【RAM】ADATA AX3U1600GC4G9-2G (DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組)
【M/B】ASUS CROSSHAIR V FORMULA/THUNDERBOLT (ATX, Socket AM3+, AMD 990FX + SB950 Chipset)
【CPUクーラー】ENERMAX ELC240
【SSD】CFD CSSD-S6T128NHG5Q
【HDD1】WDC WD10EARX (1TB)
【HDD2】WDC WD20EARX (2TB)
【HDD3】WDC WD30EZRX (3TB)
【HDD4】WDC WD20EZRX (2TB)
【HDD5】WDCWD40EFRX (4TB)
【DVD】LITEON製DVDドライブ
【VGA】ZOTAC GeForce GTX570 1280MB DDR5 (ZT-50207-10M)
【ケース】Corsair Carbide 400R CC9011011-WW
【PSU】サイズ 剛力短2プラグイン 600W
【オンボードサウンド】Creative SupremeFX X-Fi 2
【サウンドカード】ASUS THUNDERBOLT(USB)

この当時、VGAの複数枚挿しをどうしてもしたくてうずうずしていた記憶があります。
なぜだったんでしょうね?
しかし、GTX570の複数枚挿しには600W電源は明らかに容量不足。VGA複数枚挿しをするには電源のアップグレードが先決だと考えていました。
…と、そこへ貯金された諭吉のささやきが…

§ 2014年2月初旬 電源アップグレード                          


複数枚VGAを挿す場合、かなり大容量の電源がいるだろうなぁ。聞くところの話によるとSeasonic製は信頼もおけるらしい…。PC用電源の知識をあまり持ち合わせてなかった私、詳しい方から教わりつつ、選んだのがこの電源。
【PSU】オウルテック Xseries XM SS-1250XM
のご来光でございます<(_ _)>
買うときはハイテンションで黒いビルのお店のレジまで走って行ったので分からんかったですが、+12Vのピーク電流値が
+12V
Max (Peak) Current: 104A (1248W)
 もあるじゃないですか…。Gold電源なので私史上最大効率電源です。
しかし、メインマシンにはVGAがGTX570とサブ用GT440しか挿さってません。全然足りない…




§ 2014年3月初旬 GeForce GTX570 2枚目現る                     




よっこらせ。綺麗なお顔…OCモデルのGTX570ですよ!
もともとGTX600番台が発売されて投げ売りされてたGTX570を買ったところから始まったんですかね。投げ売りGTX570 新品¥9,980…ZOTACのリファモデルとタッグを組むのはこの
【VGA1(SLI)】GIGABYTE GV-N570OC-13I (Rev. 2.0)
Core Clock: 732→780MHz OC!!  Shader Clock: 1464→1560MHz OC!!
になります。 
長年頑張ってきたZOTAC GeForce GTX570 1280MB DDR5 (ZT-50207-10M) はコアのグリスを塗りなおしておきます。



そういえば、GF100ことFermi初期型と、このGTX570にも搭載するGF110への改良のドラマ、かなりグッとくる話でした。
そして、ブリッジ連結完了!

実は、GTX570シングルとGTX570 SLIの比較ベンチをとってあるんですが、まだブログに書いてないので…近々あげられるといいですね(願望)
GIGABYTEのGTX570、3連ファンクーラーのおかげでOCCTフルロード時でも70℃中間と、リファレンスクーラーの86℃に比べてかなり涼しいですよね。


【GTX570 3-Way SLIへの道①】 第1回目はこのくらいで。
次回はGTX570 SLIのベンチ結果を上げていきます!

2014年3月5日水曜日

【OC記録】AMD FX-8350 オーバークロック小記録

 AMDのBlack Edition CPUでOCし始めたのがPhenom II X4 960Tの6コア化からという私ですが、FX-8150を当のオーバークロックで失って現在後任のFX-8350が頑張っております。

 今まで、FX-8150の時と同じような設定でFX-8350も軽いOCをしていたのですが、ここで更なるクロックアップのために現在のOC設定を少しまとめてみたいと思います。


§ メインマシン環境                        


【CPU】AMD FX-8350 @4.6GHz(OC)

【RAM】ADATA AX3U1600GC4G9-2G (DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組)
【M/B】ASUS CROSSHAIR V FORMULA/THUNDERBOLT (ATX, Socket AM3+, AMD 990FX + SB950 Chipset)
【CPUクーラー】ENERMAX ELC240
【SSD】CFD CSSD-S6T128NHG5Q
【HDD1】WDC WD10EARX (1TB)
【HDD2】WDC WD20EARX (2TB)
【HDD3】WDC WD30EZRX (3TB)
【HDD4】WDC WD20EZRX (2TB)
【HDD5】WDCWD40EFRX (4TB)
【DVD】LITEON製DVDドライブ
【VGA1(SLI)】GIGABYTE GV-N570OC-13I (Rev. 2.0)
【VGA2(SLI)】ZOTAC GeForce GTX570 1280MB DDR5 (ZT-50207-10M)
【ケース】Corsair Carbide 400R CC9011011-WW
【PSU】オウルテック Xseries XM SS-1250XM
【オンボードサウンド】Creative SupremeFX X-Fi 2
【サウンドカード】ASUS THUNDERBOLT(USB)

マザーボードがASUSのUEFI BIOSで、CPU Load line Calibration(LLC)やCPU Over-Current Protection などCPU VCoreや電流制御における機能も使っていきます。



§ オーバークロック設定値                     


 それでは、OC設定値の詳細です。自分のための備忘録としても書いておきます。



CPU Bus 周波数およびクロック倍率
 現在のOC設定は 200MHz×23.0倍の4600MHzです。現段階でOCクロックを探ったところ、安定して動作するのがこのクロックまでであったためです。


CPU VCore関連
 CPU VCoreはデフォルト値1.375Vから0.050Vだけ盛り安定動作しています。OS起動後のOpenHardwareMonitorからは1.428Vを示しています。


ディジタルVRM設定
  ここでCPU電圧レギュレーター部の制御項目です。ロードラインキャリブレーション(以下LLC)はCPUフルロード時のCPU VCore低下を抑え、なおかつVCoreを少し盛ってくれる機能のようです。このLLCをRegular設定のままにした場合、OCCTのCPU負荷テストフルロード時にCPU VCoreが設定値1.428Vから1.344Vまで低下してテストエラーとなりました。


CPU機能設定関連

AMD FX-8350のCPU機能には上の図のようなものがありました。BIOSバージョンやマザーボードメーカによって異なるかもしれません。ASUSのAMD 970マザーと本マザーでは同じ項目でした。 SVM機能は使わないので無効にしています。よく言われるのが「HPC mode」と「Apm Master Mode」の有効無効ですが、HPC Modeを有効にしたところCPUのステートが

P0: 4000MHz
P4: 1400MHz
だけになるようです。AMD FX CPUの仕様と言われているCPUやVRM過熱によるダウンクロックには私も苦しみましたが、AMD 970の比較的簡素なマザーではHPC Modeを有効にしてもダウンクロック病を解決することはできませんでした。本AMD 990FXマザーでは240mmラジエータの簡易水冷クーラーを導入したこともあってか、CPU温度を60℃程度まで抑えられているためにダウンクロックは発現していません。 
 これも良く言われている「Apm Master Mode」ですが、本機能をONにするとCPUフルロード時に比較的低いCPU温度でもダウンクロックが発生しました。これではCPUの本来の処理機能を発揮しきれず、ベンチマークのスコアはおろか、エンコードの速度もダダ下がりでした。

OC条件の値を以下の表と図にまとめました。



表 FX-8350 OC条件
 項目  値 
 ベースクロック  200MHz 
 CPUクロック倍率  23倍 
 CPU動作クロック(P0ステート)  4600MHz 
 CPU VCore  1.425V (1.375 + 0.050 V) 


DIGI + VRM 設定

§ OCCT負荷テスト試験結果                  

 今まで安定して動作していた環境なので、今回新たにテストしたOCCT負荷テストは10分と短縮しました。大体CPUコア温度が飽和に達するのが8分程度であるのでこの条件で負荷試験を行いました。

OpenHardwareMonitorによるテスト開始前と開始後のVCoreおよびCPU温度が以下の図になります。「Min」の列がテスト開始前の最小値で、「Max」がテスト中の最高値を示しています。


 次の図がCPU温度の時間変動となります。



CPU温度は最高で57℃。60℃以下に抑えられていれば良好な結果と見ています。ただ、CPU:LINPACKテストでは更に温度が上昇すると思われ、これから春先から夏になるとフルロードはどうなるか…クーラーをELC240に変更してから初の夏場ですから挑んでいきましょう。

§ まとめ                        

 今回のオーバークロック設定値備忘録での重要な点は、
200NHz × 23.0倍 = 4600MHzにて、
CPU VCore: デフォルト1.375V + 0.050V
VRM設定: CPU LLCが Ultra High、CPU Over-Curent Protectionが130% 
 にて動作したという前例でしょう。備忘録として覚えておきます。
多くやり込んでる方々は更に詰めた設定で高クロックを実現なさっていますから、参考にしていければと思います。


それでは今回はこの辺りで失礼します。

2014年1月28日火曜日

【弔い】AMD FX-8150 および ASUS M5A97 EVO の玉砕

先日、2013年8月17日(土)
AMD 970 Chipsetマザーボード ASUS M5A97 EVOのVRMヒートシンクがはがれていたことによるVRM部FET過熱による事故により、当マザーASUS M5A97 EVOとAMD FX-8150がともに玉砕されたことをここに報告いたします。

…はい。マザーとCPU壊してしまいました!
いわゆるCPU OCによるマザーボード側VRMの冷却失敗です。責任は全て私にあります。はい。


当該マシンは以下の構成(2013年8月17日現在)。

【CPU】AMD FX-8150 @4.4GHz(OC)
【RAM】ADATA AX3U1600GC4G9-2G (DDR3 PC3-12800 4GB 2枚組)
【M/B】ASUS M5A97 EVO (ATX, AMD 970 Chipset)
【CPUクーラー】ENERMAX ELC240
【SSD】Intel SSD 330 120GB
【HDD1】WDC WD10EARX (1TB)
【HDD2】WDC WD20EARX (2TB)
【HDD3】WDC WD30EZRX (3TB)
【DVD】LITEON製DVDドライブ
【VGA】ZOTAC GeForce GTX570 1280MB DDR5
【ケース】Corsair Carbide 400R CC9011011-WW
【PSU】サイズ 剛力短2プラグイン 600W
【サウンドカード】ASUS Xonar DG


マザー故障が確定した時点ではCPUは生きてるものと思い、マザーだけを新調したのですが、届いたマザー↓



ASUS CROSSHAIR V FORMULA/THUNDERBOLT です。サウンドカード付と言うことで買ってしまいました。

さて、お初のASUS赤板だ!と意気込んでFX-8150をのせて電源を入れたところ…ファン!………
ファンが一瞬回っただけで止まったではありませんか…。
そこで、CPUも故障かと思い、Sempron X2 190を代替として載せたところ…ピッ!
起動したではありませんか。…これは、やはりFX-8150も一緒にお亡くなりに…

せっかくASUS CROSSHAIR V FORMULA/THUNDERBOLTを買ったのですから、AMD FX最強(当時)のFX-8350をお迎えして現在のメインマシンで活躍中でございます。

次回は、FX-8150とFX-8350のCINEBENCH R11.5 CPUベンチ結果が蓄積していますので、それをまとめたいと思います。2月中旬ごろにまた会いましょう。

それでは、今回はこの辺で。