2017年7月15日土曜日

【STOP 0x00000019: BAD_POOL_HEADER】TMUMH.sys ブルースクリーン解決手順メモ

1. PCの状態           


  • BIOSは正常に起動する。
  • BIOSからOSのシステムディスクを読み込める。
  • Windowsブート画面(「Windowsを起動しています」)は表示される。
  • 「Windowsを起動しています」が消え、画面が暗転しブルースクリーンが表示される。
    STOP 0x00000019: BAD_POOL_HEADER
  • セーフモードであればOSを起動できる。
  • SATAコントローラのBIOS設定は「AHCI」である。
  • PCのパーツ構成は以下の通り。
    CPU:Intel Celeron G530
    M/B:GIGABYTE GA-H77M-D3H
    RAM:DDR3-1333 2GB×2枚(DDR3-1066駆動)
    SSD:SanDisk SDSSDA-120G-J25C
    HDD:WD Blue 2TB
    OS:Windows 7 Home Premium 64bit


2.試行した修復         


 ①スタートアップ修復
  OS起動失敗後に自動実行したり、Windows 7インストールディスクから実行するも
  修復が完了できない旨が表示される。
  →「問題イベント名:Startup Repair Offline」と表示される。
 
 ②システムの復元
  OSのセーフモードおよび、Windows 7 インストールディスクから実行し、
  各復元ポイントを試すが、上記ブルースクリーンは解決されなかった。

 ③Memtest86+ V5.01の実行
  4Pass周回するも、RAMのエラーは検出されず。
  ※メモリの原因に思えなかったため軽い確認にとどめた

 ④コマンドプロンプトより「sfc /scannow」を実行
  システムファイルの非整合は検出されず。

 ⑤コマンドプロンプトより「chkdsk /f C:」を実行
  そもそもOSが起動しないことにより、Windows 7 インストールディスクから
  コマンドプロンプトを起動し、「chkdsk /f C:」チェックディスクを実行。
  不良セクタおよびエラーは確認されず。

 ⑥ブルースクリーンの解析
  BlueScreenView (NirSoft) にてブルースクリーンを誘発するファイルを確認。
  STOP 0x00000019: BAD_POOL_HEADER の原因は「TMUMH.sys」 と判明。



3. ブルースクリーン修復手順   


TMUMH.sys」 はウイルスバスター関連の.sysファイルであることが分かった。
修正手順は以下のとおりである。
※この手順は、ブルースクリーンがTMUMH.sys」 に起因すると当方が勝手に判断し行ったものであるため、当手順によって生じた不都合の責任は負いかねます。

①PCの電源を入れ、「F8キー」を連打する。
②「詳細ブート オプション」が表示されたら「セーフモード」を選択する。
③Windowsが起動したら「C:\Windows\System32\drivers\TMUMH.sys」を削除する。
④PCを再起動し、OSが正常に起動することを確認する。
⑤起動直後、ウィルスバスターのアイコンが灰色になり起動中が続く。
⑥当方の環境ではウィルスバスターが起動するのと同時にTMUMH.sys」 が新しく生成された。
TMUMH.sys」 の再生成後、もう一度PCを再起動し、OSの起動およびウィルスバスターの起動に問題ないことを確認する。



4. 考察             


いろいろな修復方法を行い、物理デバイス(メモリ、システムドライブ)の故障を疑ったが、今回はWindowsスタートアップ時に読み込まれるドライバ関連のエラーであった。
ドライバ関連のエラーの判別方法として、ブルースクリーンが発せられるタイミングを分析することが大切だと考えられる。
今回のブルースクリーン発生タイミングは、Windowsブート画面(「Windowsを起動しています」)の途中段階で起こった。
つまり、「Windowsを起動しています」画面の段階では、OSがドライバ関連の「.sys」ファイルを読み込んでいる最中であるため、ドライバ関連のエラーであることが推測できる。
この推測とBlueScreenView (NirSoft) を用いれば、ブルースクリーンの原因を突き止めることが容易になると考えられる。


以上